この記事では一般建設業許可の要件を中心に解説しています。特定建設業許可については、別途お問い合わせください。
目次
1.しゅんせつ工事業とは?どんな工事が該当する?
しゅんせつ工事業とは、河川、港湾等の水底をしゅんせつする工事を請け負う建設業です。「しゅんせつ(浚渫)」とは、川底や海底に堆積した土砂や泥を取り除く作業のことです。
| 工事の例 | 内容 |
|---|---|
| しゅんせつ工事 | 河川・港湾・運河・ダム湖等の水底に堆積した土砂を除去する工事 |
しゅんせつ工事は、河川の氾濫防止や港湾の航路維持など、公共性の高い工事が大部分を占めます。宮城県は沿岸部に港湾が多く、また北上川や阿武隈川などの大きな河川もあるため、しゅんせつ工事の需要がある地域です。
2.建設業許可が必要になるケース
しゅんせつ工事業においても、1件の請負代金が500万円以上(消費税込)の工事を請け負う場合には建設業許可が必要です。
しゅんせつ工事は作業船や重機を使用する大規模工事が多く、ほとんどのケースで500万円を超えます。公共工事の入札参加にも許可が必須です。
1件の請負代金が500万円以上(消費税込)→ 許可が必要
3.しゅんせつ工事業の許可を取るための5つの要件
| ❶ 経営業務の管理責任者がいること |
| ❷ 営業所ごとに専任技術者がいること |
| ❸ 誠実性があること |
| ❹ 財産的基礎があること |
| ❺ 欠格要件に該当しないこと |
3-1.経営業務の管理責任者(経管)
| パターン | 必要な経験 |
|---|---|
| 原則 | 建設業に関し5年以上、経営業務の管理責任者としての経験 |
| 経営業務の管理責任者に準ずる地位(執行役員等) | 建設業に関し5年以上の経験 |
| 経営業務の管理責任者を補佐する立場 | 建設業に関し6年以上の経験 |
経管の経験は業種を問いません。たとえば土木工事業の会社で5年以上の役員経験があれば、しゅんせつ工事業の経管になることができます。
3-2.専任技術者(しゅんせつ工事業)
【一般建設業の場合】
| 区分 | 要件の内容 |
|---|---|
| 施工管理技士 | 1級土木施工管理技士 2級土木施工管理技士(土木) 1級建設機械施工管理技士 2級建設機械施工管理技士(第1種~第6種) |
| 技術士 | 技術士(建設・総合技術監理「建設」) 技術士(建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理「建設-鋼構造及びコンクリート」) |
| 指定学科+実務経験 | 大学・高専(土木工学又は機械工学)卒業+3年以上の実務経験 高等学校(同上の学科)卒業+5年以上の実務経験 |
| 実務経験のみ | しゅんせつ工事に関する10年以上の実務経験 |
| 振替実務経験 | 土木工事業+しゅんせつ工事業で合計12年以上の実務経験(うちしゅんせつ工事業が8年超) |
しゅんせつ工事業は指定建設業7業種に含まれていないため、特定建設業の許可であっても実務経験で要件を満たすことが可能です。
しゅんせつ工事は大型の建設機械(浚渫船やバックホウ等)を使用する工事です。土木施工管理技士や建設機械施工管理技士の資格があれば、専任技術者として認められます。土木工事業と併せて取得するケースも多いです。
この業種の専任技術者になれる資格は『【宮城県】完全版!業種別・専任技術者となれる資格一覧』で確認できます。
3-3.誠実性
法人の役員等、個人事業主、政令で定める使用人が、請負契約に関して不正又は不誠実な行為をするおそれが明らかな者でないことが必要です。
3-4.財産的基礎(一般建設業)
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 自己資本 | 純資産合計額が500万円以上 |
| 資金調達能力 | 500万円以上の預金残高証明書等 |
上記のいずれかを満たせばOKです。
3-5.欠格要件に該当しないこと
破産者で復権を得ていない者、建設業許可を取り消されてから5年を経過しない者、禁錮以上の刑に処せられ5年を経過しない者などに該当しないことが必要です。
4.宮城県での申請手続きの流れ
要件の確認
書類の準備
窓口予約
申請書提出
審査
許可通知
仙台土木事務所・東部土木事務所:予約希望日の60日前から予約可能
大河原土木事務所・北部土木事務所・気仙沼土木事務所:予約希望日の31日前から予約可能
5.申請手数料と審査期間
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 新規申請の手数料 | 9万円 |
| 業種追加・更新の手数料 | 5万円 |
| 審査期間 | 申請書受付後おおむね35日 |
| 許可の有効期間 | 5年間(更新が必要) |
6.よくある質問(FAQ)
7.まとめ
- しゅんせつ工事業は、河川・港湾等の水底に堆積した土砂を除去する工事が対象
- 公共工事が大部分を占め、宮城県は港湾・河川が多くしゅんせつ工事の需要がある地域
- 請負代金500万円以上の工事を受注する場合は許可が必要
- 専任技術者は1・2級土木施工管理技士、1・2級建設機械施工管理技士、技術士、実務経験(10年以上)等で可
- 振替実務経験(土木工事+しゅんせつ工事で12年以上、うちしゅんせつ8年超)も活用可能
- しゅんせつ工事業は指定建設業ではないため、特定建設業でも実務経験で要件を満たせる
- 財産的基礎は自己資本又は預金残高500万円以上が必要
- 宮城県の許可申請は「予約制」、申請手数料は新規9万円、審査期間はおおむね35日
建設業許可の要件全体については『【宮城県】建設業許可取得の5つの要件は何?』で詳しく解説しています。
関連工事→土木工事業
宮城県・東北地方でしゅんせつ工事業の一般建設業許可取得をお考えの方は、当事務所にお任せください。要件の確認から書類作成・申請代行まで、トータルでサポートいたします。初回相談無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

行政書士 吉田 貴之(よしだ たかゆき)
宮城県名取市を拠点に建設業許可・
産業廃棄物収集運搬許可を専門に
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